日本のトラックは韓国で走行可能、その逆はなぜ不可?

 釜山港の近くでは、日本のナンバーを付けたトラックを容易に見つけることができる。韓国車とは運転席が反対の日本のトラックは、日本の港でカーフェリーに積まれ、釜山港にやって来る。日本のトラックは、韓国の道路を走行して目的地に到着すると、荷物を積み降ろしした後、再び日本に戻っていく。これまでは、トラックから荷物を下ろして貨物船に積み替え、船が目的地に着いたら再び船からトラックに荷物を移さなければならなかった。しかしトラック積みのまま船に載せて運ぶ「ロールオン・ロールオフ(RoRo)」システムを導入すれば、複雑な海上運送が陸上運送のように簡便になる。日本の運送業界は、RoRoシステムのおかげで通関が速くなり、物流費用も大幅に節約できるようになった。しかし韓国のトラックは、日本の道路を走ることができない。

 韓国政府は昨年1月「自動車管理の特例に関する規則」を改正し、日本のトラックが韓国国内でも走れるように特例を設けた。それまでは、活魚の輸出活性化のため、日本の活魚運搬用トラックの韓国入りが部分的に許されているだけだったが、今回の改正により、あらゆる分野で日本のトラックが韓国に入る道が開けたわけだ。今年だけでも約1万1000台の日本のトラックが、活魚・自動車部品・電子製品などを輸送するために大韓海峡(対馬海峡)を渡った。

 韓国政府は、法規まで改正して日本のトラックに恩恵を与えたが、日本政府は、韓国のトラックが日本国内を走ることをいまだに許可していない。日本で韓国のトラックが走るためには、まず自動車登録が必要な上、ライトの角度などの安全基準や排ガスの排出量検査などをパスしなければならないからだ。

 RoRoシステムは、国家間の貿易活性化を目的としているため、2国間の相互協定締結の形で導入するのが一般的だ。2010年の韓中間のRoRoシステム導入も、2国間の「複合運送協定」締結により実現した。韓国国土海洋部(省に相当)によると、日本ともRoRoシステム導入のため持続的に交渉を行ってきたが、日本の国土交通省は「韓国の車が日本に入ることについて、どのような問題があるのか、見守らなければならない」という立場をかたくなに維持しているという。

 国土海洋部物流政策課の関係者は「2国間システム導入のため、マクロな観点から韓国が先に運行を許可し、これを根拠に日本側に許可を求めている。日本車が韓国に来ることは、韓国の部品業界などの輸出増進にも役立つため、両国間の外交問題と見るべき事案ではない」と説明した。

 とはいえ、一方的なRoRoシステムで韓国の輸出業者や運送業者だけが損失を被っている、という指摘もある。物流運送業に従事しているパクさん(54)は「日本側だけがRoRoシステムを活用でき、日本の輸出業者や運送業者だけが利益を享受している。韓日間の不平等な構造であり、韓国人の国民感情からも受け入れがたい」と語った。国土海洋部側は「(昨年)7月の韓日交通物流長官会議で、トレーラーに限って両国間でモデル運行ができるよう推進するなど、意見調整を行っている」と語った。

キム・チョンリョル記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/01/2013010100313.html

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